引越し当日、冷蔵庫の中から水が漏れて床がびしょびしょ。「ちゃんと中身は空にしたのに、なんで?」というのは、引越しの定番トラブルです。
冷蔵庫の中の食材を抜くだけでは、水抜きは終わっていません。製氷機のタンク、自動製氷皿の氷、庫内にうっすら張った霜。これらが運搬中に溶けて漏れ出すと、新居の床や一緒に運ぶ家財を濡らしてしまいます。
このページでは、引越し前日からやっておきたい水抜きの手順を、時系列のチェックリストでまとめました。
なぜ水抜きが必要なのか
冷蔵庫の中には、目に見えにくい水分がいくつもあります。
- 製氷機のタンク(自動製氷モデル)
- 製氷皿にできた氷
- 冷凍庫内の霜
- 蒸発皿(水受け皿)に溜まった水
電源を切ると、これらが一斉に溶け出します。運搬中の揺れと傾きで水が偏り、ドアの隙間や背面から漏れ出す。床や家具を濡らすだけでなく、最悪は故障の原因にもなります。
業者によっては、水抜きが不十分だと「運搬をお断りする」というところもあります。
水抜きを始めるタイミング
容量によって、始めるタイミングが変わります。
| 冷蔵庫のサイズ | 水抜き開始時期 |
|---|---|
| 小型(〜200L、単身用) | 前日の夜でOK |
| 中型(200〜400L) | 前日の午前中から |
| 大型(400L以上) | 2日前の夜から |
| 霜が分厚く付いている | 2日前から(霜取り含む) |
「前日の夜にやればいい」と思って後回しにすると、当日朝に庫内に水が残っていて慌てる、というのがよくある失敗です。
前日にやる5ステップ
1. 製氷機を止める
自動製氷モデルなら、製氷スイッチをOFFに。タンクの水を空にして、洗って乾かしておきます。
2. 食材を整理する
冷蔵室の食材は前日までに使い切るのが理想。残ったものはクーラーボックスに移します。
3. 製氷皿の氷を捨てる
トレーごと取り出して、氷をシンクへ。残った氷も時間とともに溶けて水になります。
4. 電源を抜く
ここがスタート地点。電源を抜いてから、霜が溶け始めます。最低でも当日朝までに10時間以上取れるよう逆算してください。
5. ドアを少し開けておく
完全に閉めたままだと、庫内の臭いがこもります。古いタオルや雑誌を挟んで、5cmほど開けておくと安心です。
当日朝にやること
蒸発皿の水を捨てる
これが一番見落とされるポイント。冷蔵庫の背面下部や底部にある「蒸発皿」に、溶けた霜の水が溜まります。機種によっては引き出し式、固定式があるので、取扱説明書で位置を確認してください。
庫内を拭く
水気と汚れをタオルで拭き取り、しっかり乾かします。
ドアを養生テープで固定
運搬中にドアが開かないよう、本体側に養生テープでとめます。ガムテープは塗装が剥がれるので避けてください。
電源コードをまとめる
コンセントを抜き、コード類は本体にまとめてテープで固定します。
やってはいけないこと
- 横倒しで運ぶ:コンプレッサーの故障原因になります。立てて運ぶのが鉄則です
- 当日朝に電源OFF:霜が溶けきらず水浸しに
- 蒸発皿の確認を忘れる:見えないところに水が残ったまま運ぶことに
まとめ
冷蔵庫の水抜きは、サイズに合わせて前日〜2日前から準備すれば、当日にバタバタすることはありません。ポイントは「製氷機・氷・霜・蒸発皿」の4つを順番に処理すること。前日のうちにここまで終わらせておけば、当日は拭き上げとドア固定だけで済みます。
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